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標高1290mHの天生峠には三角屋根のトイレ棟と広大な駐車場があり、トイレ棟の洗面所から飲み水が得られる。二段になった駐車場の上部の右手に天生湿原への入り口があり、そこから登山道に入る。駐車場から湿原まで1.4kmで、登りはじめてすぐに「中部北陸自然歩道」の道標を見て、左手の天生湿原へ向う。
少し下ってから緩い登りで山腹を進んで行くと、湿原入り口に着き、東回りコースと西回りコースに分かれるが、当日は西回り(右手)にて進んだが、未だ陽の当たらない湿原は降霜で白くなっていたものの写真にはなりにくい形態であった。小さな湿原なのですぐにコースは合流し籾糠山へ2.8kmの表示に変わる。
湿原から下った辺りは平で、ブナやカツラの大木が目立ち、道標に従えば迷うことなく渓谷に入って行ける。渓谷といっても伏流で、初めは涸れ沢の左岸を進んで、次第に沢音が聞こえ出してくると石伝いに何回か沢を横切って行くようになる。子平湿原からの道が合わさる分岐の先で谷から離れた登山道は急登になる。
登り切るとオオシラビソの林の中の道はぬかっており、輪切りにした丸太が所々置かれてあった。左手に回りこむような平坦な道がしばらく続くが、山頂手前から急登になる。朝早い時間帯なので、
日中の泥んこ状態の登山道は未だ硬く登り易かったが、ぬかるんでくると始末に負えないような有様になるであろう。狭い山頂からの北アルプス方面の展望は抜群であった。
剱岳から立山、薬師岳、槍ヶ岳、乗鞍岳と御岳山が遠望出来る中、これから辿る笹の道に備えレインウェアーの下を着込む。行く手を阻むかのように立ち入り禁止の小さなロープの設置された進入口から
数分の急降下でスミ子平と書かれた赤布が木に吊り下がり、すのこのようなものが立てかけられある、切り開かれたような場所に出る。
ここから更に数分薮っぽい笹の中を下って鞍部に着く。鞍部付近から尾根に出るまで赤テープなどの目印を見落とさないように笹藪の中を細い道を探って行く。笹と雪で滑りやすい急な登りを潅木やら笹に掴まりながら登ると尾根上に出て、更に数分で1720mHのピークである。展望が一気に開け、猿ヶ馬場山へのルート取りが一望出来る。
1818mピークへ細い尾根が伸び、そのピークから右手に登路が進んで行くのが分かる。一旦鞍部まで下ってから、左手には北ア方面が絶えず望まれる笹薮から開放された気持ちの良い細い尾根を進む。再び、笹薮の中に入るようになると急な直登になり、「もしもしジャンクション」と書かれた道標に出合うまでトラバース気味に進む。
ジャンクション道標から右に90度折れるように下って行くが、笹薮の中ゆえ細い道を見失わないようにする。前方に見えるのが大岩のあるピークで鞍部から直登気味に登って行く。大岩にぶつかれば、左手から避けて進み、一旦下がって登り上げるとP1と書かれた札が木の枝にぶら下がっているP1ピークに着く。
P1から2回ほど緩いアップダウンで猿ヶ馬場山山頂であった。オオシラビソの樹林の中の山頂からは北アルプス方面が遠望出来るのみで、白山方面の視界は開けていなかった。三角点はこの先、オオシラビソの樹林の中を掻き分けて進まなくてはならない。時期を変え、残雪期に機会があれば登って見たいものである。
『正式な権限を持った方が設置したものではないようです。河合村のパトロールの方も、白川村の役場の方も設置されているのは知っているが、誰が設置したかは未確認だそうです。ただ籾糠山山頂より先は、正式に登山道として整備されているわけではないので、ハイキング気分の方が入っていって事故にでもなると困るので、ちょうど良いので「はずしていない」との事でした。』
帰路の籾糠山山頂は小学生の団体に占領されており、また天生峠に下山中、多くの方と擦れ違いました。平日の月曜日故、静かな山行を期待したのですが、下り立った天生峠の駐車場も5,60台は駐車していたでしょうか、紅葉狩りの多くの方の人気のあるエリアと感じました。
土、日、祝祭日の混雑振りは想像に難くありません。
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