|
田島町も町村合併で南会津町と町名変更となったが、県道347号から水無川沿いの県道369号・田島〜黒磯線に車を走らせる。栗生沢集落奥から、県道とは名ばかりの悪路となり、荒れた道を進む。栗生沢集落から約1kmで滝沢橋、その先で第一の通行止めの標識があり、更に3.5km走ると羽子沢橋、釜沢橋で、その先に第二の通行止めの標識。道路右側に数台駐車できるスペースがある。
県道347号からこのゲートまで12.5kmで、このゲートから先、路面は雪で、ひたすら雪道を歩いて大川峠目指すことになる。尚、釜沢橋手前で林道荻野釜沢線が右に分かれているが、この林道は会津西街道の道の駅「たじま」近くにその林道の入口標識があったので、そこと通じているようである。
未明の3時頃まで、寒冷前線の通過で小雨が降ったりして不安定であった。出発を多少遅らせ、未だ黒い雲が流れる中、雨は上がったのでゲートから雪道に入る。オーガ沢橋までの前半は所々、土が出ているところもあったが、体力を消耗させるぼこぼこの歩きづらい雪道であった。古い1〜2人のトレースがあり、それを使わせてもらったが、一歩一歩が雪に靴が沈む感じであった。
ゲートが標高800m、大川峠が1259mなので460m登りつめることになる。白糸橋の先、切り通しのような所を大きく右にカーブして進むようになると雪は一段と深くなり、所々雪で山肌から斜面になっている所があり、スリップしないように進む。雪が消えても、倒木やがけ崩れのため、車での通行は無理であろう。いい加減うんざりする頃、県境の大川峠に着く。
峠から右の斜面に取り付く。狭い尾根がしばらく続くが、左の雪の斜面を利用して行けば藪漕ぎはない。前方の丸い山塊は未明までの時折の雪で、霧氷状態となっており、気温の上昇と共に氷細工のような氷片が金属音を立てて頭から降って来ていた。先人のトレース跡の窪みの中に多くの氷片が埋まって、砕くのが惜しいと思いながら高度を上げて行く。
狭い尾根から、山頂手前ピークまでの広い尾根は下りに注意を要する箇所である。赤テープも散見したが、トレースが消えたり、悪天候時には下りに迷うであろう。コンパスやテープ類の持参が望ましい。1701mピークから一旦緩く下って男鹿岳の登りに入る。会津や尾瀬方面の白い峰々の展望が開け、男鹿岳の白い山肌を左に斜上するように登りつめると、だだ広い山頂であった。
東南側が開けており、那須連山が一際目立ち、手前にある深山湖らしい湖面もはっきりと分かる。南側に行けば大佐飛山が眼前で、男鹿山塊の山深さを目に出来る。山頂には栃木の山紀行の山名板が新しいようであった。下山はトレースを忠実に辿り、峠に下り立つ。後は往き以上に腐った雪に難儀しながら車まで戻る。
|