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馬坂峠は今回で三回目であるが、前回着た時は、帝釈山を目指して来たが、栃木県側から入れた。悪路の連続で峠まで登り上げた覚えがあり、最近は常時通行止めのようである。
桧枝岐村上ノ原に大きな看板で帝釈山登山口の案内があり、桧枝岐温泉の横を通って、舟枝川沿いの林道を14.5kmで馬坂峠に着く。上ノ原から4km弱までは舗装路だが、その後砂利道になり、高度を上げて行く。昨夜着いた時は、一台もなかったが、写真は山を登り終えて戻った時のもので、峠は車でごった返していた。
4時頃目が覚めたが、上空には雲があり日の出は拝めそうになかった。帝釈山とは反対側に台倉高山の登山口があり、登山道脇にはオサバグサの群落が続いていた。稜線通しではなく、右に大きく回りこんで行くように道が付けられてあった。その先で小沢を渡り、針葉樹林帯の中を緩く登って行く。次第に残雪が現れだし、ルートとりが難しくなって行く。
この時期、未だ人が入った様子がなく、広い尾根の中を進むのに時間を要した。時折、赤布などのテープ類も散見できたが、このような山にしては極端に少ないのが不思議に思われた。それでも迷うことなく、40分ほどで「鹿の休み場」という道標のある場所に出る。山頂まで1時間20分とあり、コースタイム的には丁度ということか。
鹿の休み場の先からやや急な登りになり、残雪が消え、ルートがはっきりしてくる。木道が現れると、湿地帯に出て、左側の視界が開ける。更に2〜3分で「三段田代」道標に出る。山頂まで1時間とあり、コース中で一番の好展望所である。この道標上部の残雪の所で、ルートをミスする。一番の高みにある木に付けられた大きな赤布を目指したが、進路を阻まれていた。
右往左往して、赤布の大分手前から進むべき道を見つけ、それに入り、少し右に回りこんで稜線に戻るようであった。積雪期ならば、あの赤布から稜線を下れば良いのであろう。2028mとの鞍部辺りに「山頂40分」道標があり、再び残雪が現れる。2028mピークの先で樹林越しに双耳峰のような山塊が見え出し、左のピークが台倉高山と思われる。
6:40頃、左側が切れた視界が開ける場所に出ると、前方に台倉高山が見え、双耳峰との鞍部辺りに進むと、急な残雪の短いトラバースがあった。そこを過ぎ、細くなった稜線通しの急登を登り終えると、台倉高山の山頂であった。切り開かれた山頂からの展望は360度だが、雲がやや多く、さらに靄もかかっていることもあり、それほどの好展望は得られなかった、
会津駒ヶ岳は雲の中で、稜線がはっきりとせず、その代わり燧ヶ岳と至仏山、平ヶ岳、日光連山は雲の上に浮かんでいた。馬坂峠から台倉高山まで直線距離で2km強、台倉高山から孫兵衛山まで4kmであるが、山頂から孫兵衛山方面の尾根は藪で、残雪が殆ど見られなかった。あわよくば孫兵衛山と思ったが、この状況下では無理と判断した。
下山後の温泉は桧枝岐温泉であろうが、何度か入っているので、この日は小豆温泉の「窓明け湯」にした。三ッ岩岳の登山口に位置し、三つの施設があり、どれも個性的である。
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