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神室山 10月26日 2005年


神室山
1365mH
秋田県雄勝郡雄勝町・山形県新庄市・最上郡金山町・最上町
神室山(2万5千分図) 羽前金山(5万分図)

前神室山
1342mH
秋田県雄勝郡雄勝町・山形県最上郡金山町
神室山(2万5千分図) 羽前金山(5万分図)


栗駒国定公園の中に位置し、神室山地の主峰である神室山は「みちのくの小アルプス」と呼ばれるほどの急峻な地形の山で、標高の割にはスケールの大きな山である。

前日に焼石岳を登った後、湯沢市の南にある秋の宮温泉に宿をとる。「新五郎湯」という秋の宮温泉郷の十二秘湯のうちの一つで、開湯は元禄15年というからその名湯ぶりは容易に推察できる。この温泉の良いところは登山客専用の料金が設定され、格安に宿泊できるところにある。安さゆえ、食事は好い加減かというと、とんでもない。手の込んだ家庭料理の味が十分に満喫できるのである。HP上で、宿泊施設の宣伝等をしたことはないが、この「新五郎湯」は一、二番に推奨できる宿である。近くには神室山をはじめとして、高松岳、虎毛山があり、連泊して楽しめるであろう。

登山口P

国道108号線の役内口バス停に神室山登山口の道標があるので、それに従って役内の集落を目指す。国道から2.3kmで集落の外れとなり、砂利道となる。その先の案内板の所で道標通りに右折して、鳥居から西ノ又川沿いの林道に入る。更に2kmほど進むと第二の案内板のある西ノ又・パノラマコースの登山口に着く。国道から5km地点である。


10台ほど停められるの駐車スペースの奥に延びているのが西ノ又コースで、同コースだけで神室山を往復するなら更に15分ほど(徒歩)奥に進んだ所の西ノ又登山口に駐車スペースがある。神室山を下山後、高崎まで帰らなくてはならないので、未明の出発とした。ヘッドライトの明かりで、林道を詰め、車が進入禁止となる西ノ又登山口の道標を確認する。すぐに登山道が狭まると思ったら、登山口だけが狭く、その先では再び広い林道になっていた。恐らく車が先に入り込めないようにしてあるのであろう。第一の吊橋の先から山道となり、第二の吊橋を渡 った先から薄明るくなり、ヘッドライトも無用になってきていた。

三十三尋ノ滝と第3の渡渉点

西ノ又川の左岸を進んだ道が、左手に思わず見とれてしまう大きな滝、三十三尋ノ滝を見ると、その下で渡渉することになり右岸に渡る。滝の先で、古い固定ロープのある濡れた急斜面をよじ登れば足元のしっかりとした道となり、すぐに平坦な不動明王の水場に着く。 ここが最後の水場という案内があった。


すぐに胸突八丁坂の急坂となり、山頂まで2.0kmの道標がある。ここから標高差400mを一気に登ることになり、右手の前神室山に朝日の陽光が当たるのを愛でながら登ることになった。 ブナ林だが派手さはなく、写真の対象になるような光景には出合わずにひたすら登りつめる。

御田の神

急坂が落ち着くと、視界が開けた尾根筋に出る。一部ガレたような所もあるが、足元はしっかりとしており、緩やかに御田の神道標に至る。神の田を思わせる草原地帯のようで、畦道のような登山道を平坦に進む。どうした訳か、頂上部にはガスがかかり始め、好天を期待していただけにまたしても裏切られたかという疑念が沸き始めていた。


神室山山頂

左手の尾根筋の窓くぐりまでの短い急登を抜けると、主稜線が目の前だが、神室山頂上部にガスがかかり始めていた。前方のピークの西ノ又とパノラマコースとの分岐点まで登れば、神室山までは一投足である。途中、小さな岩場の下りがあり、はやる気持ちを抑えて行けば待望の神室山山頂である。


古い木の山頂道標と石碑、二等三角点のある山頂は小広いが、頂上に着いた時には既に展望はなくなっていた。吹き渡る風も冷たく、無線をするだけの時間の余裕しかなかった。すぐ下の避難小屋の状態を確認する余裕もなく(現時点で使用不可の情報を得ている)、山頂を後にする。コース分岐からパノラマコースに入り、道を進むうちにガスも退き始めて来た。登山道脇のナナカマドの赤い実を前景に写真を撮ったりして進むと、突然、はるか前方に雲の切れ間から冠雪した高い山が見え始めていた。神室山からの眺望を期待していて、それが叶わなかっただけにその冠雪の山が鳥海山であることを程なく知った時の喜びはひとしおであった。JL1HGQ氏はまるで富士山だとその雄姿に吃驚としていた。

前神室山山頂

有屋口分岐では注意が必要で、前神室山方面を確認することである。水晶森分岐を過ぎれば前神室山山頂で、漸く、暖かい日差しに満ち溢れた眺望を得ることが出来た。鳥海山、高松岳、栗駒山、虎毛山が地形図から指呼出来たが、昨日登った焼石岳は特定出来なかった。


パノラマコースはアップダウンが多く、思いの外時間がかかる。前神室山、第三、第二、第一ピークへの登りがその顕著なものであるが、それほど大きな登りではなく、展望に恵まれているので淡々とやり過ごすことが出来る。登山口1.0km道標を見れば、その先がいっぷく平である。杉木立の中を過ぎ、落ち葉のない急坂を下って行くと、次第に沢音が高くなり登山口が近いことを知る。

泊まった「新五郎湯」で再び汗を流し、国道108号線の峠の駅「ラ・フォーレ栗駒」で昼食を摂ってから鳴子町へ、更に古川ICから東北道に乗る。


<コースタイム>

登山口5:02→5:24第1吊橋→5:38第2吊橋→6:17第3渡渉点→6:25不動明王→6:35胸突八丁坂→7:19御田ノ神→7:37コース分岐→7:49神室山8:12→8:25コース分岐→8:33有屋口分岐→9:00水晶森分岐→9:04前神室山9:18→9:27第三ピーク→9:49第二ピーク→9:56第一ピーク→10:22いっぷく平→10:39登山口

<ルート図>

「この地図の作成に当っては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第420号)」

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