〜風馬物語〜

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ぼく風馬。ペガサスと馬のハーフなんだ。                   

                              
ぼくのお父さん、ペガサスはね、優秀な水先案内馬なんだよ。

この世で、役目を終えた馬が、永遠の眠りについた時そっと起こして天国まで案内してあげるんだ。

天国って遠いからね。途中で迷わないように、角の先を光らせて、いっしょに走って行くんだ。





中には、人間の欲のためにムチで打たれて、たくさん走らされたうえに肢を骨折したら、注射をうたれて

殺されてしまった可哀想な馬も少なくない。「ここで、さまよって、人間達を呪ってやりたい」と訴えるって。

そんな馬には、「君は、とっても頑張った、偉かったね。でも、もう自由なんだ。肢だって痛くないだろう?

もう3本肢で踏ん張らなくていいんだよ。沢山の仲間が君を待ってる。一緒に行こう!」

優しく説得して、きれいなまっ白い羽を付けてあげるんだ。

今までに、何千、何万頭の馬の案内をしたんだよ。そんなお父さんのこと、大好きだから、ぼくもお父さんのような水先案内馬になれるよう、一生懸命勉強してるんだ。

おとうさん譲りのツノが立派になる頃には、独り立ち出来るかな?



お父さんとお母さんの馴れ染め??

子供頃、お母さんが、子守唄がわりに、良く話してくれたっけ・・・・・・・・

お母さんのお母さん(ぼくにとってはおばあちゃん)は、ぼくのおかあさんを産んですぐに死んでしまったんだ。

その時、たまたま水先案内をしたのが、ぼくのお父さん。

おばあちゃんは、立ち上がる姿も見れない、ミルクもあげられなかったお母さんのこと、とても心配してね。
「天国には行けない」って、

動こうとしなかった。いくら、お父さんが説得しても、「どうしても、この子のそばに居たい」の一点張り。

困ったお父さんは、仲間を呼んでみんなで、言って聞かせた。でも、おばあちゃんの愛情は、とっても深かったんだ。とうとう、

おとうさんは負けて「代わりに、見守ってあげる。」と約束したんだって。

やっとのことで。おばあちゃんを天国へ送り届け、それからは、約束通り、お母さんのそばに、ずっと寄り添ったんだ。

おかげで、お母さんは、寂しい思いもせず、たくさん活躍して、人間にも可愛がられて、幸せに暮らしたんだ。
                                  

美しい金色のたてがみと尾をなびかせながら、楽しそうに走るお母さん。

お父さんは、見守っているうちに、お母さんのこと好きになってしまったんだ。

そして、お母さんが永遠の眠りに付いた時、天国への道を走りながら、プロポーズしたんだって。
いい話でしょ?お父さんも、カワイイとこあるよね。


そんなわけで、ぼくが誕生!   お父さん譲りの真っ白な体に、お母さんそっくりの金色のたてがみと尾。


まだ小さいけど額から天にそびえる(予定の)ツノに、純白の羽。

人間のみんなには、ぼくの姿が見えないのがとっても残念だよ。

でも、みんなが楽しそうに部班してると、ついぼくも、みんなの頭上でいっしょに、走っちゃう。

そっと混ざっていることもあるんだ。時々聞こえるでしょ?ぼくの蹄の音。   
レポタ― 風馬