のぞみ会の巻

恒例のT武社員2人組道中記。第5回目は都内からのリポートです。


こんなレイアウトです

http://www.nozomikai.net/index.html

所在地は荒川区。都電の小台電停から徒歩6分強の住宅街の一角にあります。

「当会は平成7年に会長であるIさんが製作した鉄道模型のレイアウトを、
広く一般の方々に開放し、鉄道模型の楽しさを理解してもらおうという趣味の集いです」
という主旨のもと、連日多くの愛好家で賑わっています。

Nゲージレイアウトは全部で3基ありますが、
今回私達がお借りしたレイアウトは「グリーン席」と称する団体貸切専用レイアウト。
コースは地上線と高架線に分かれています。画面右側の柳線が地上線
コースの始発駅です。

左にパンするとこんな感じ。こちらは高架線コースです。高架コースは単純なエンドレスで、
地上コースは遠大な8の字エンドレス。両エンドレスは互いに入り組んでいるので割と複雑な配置に見えます。

さらに左隅にカメラを移すとこんな感じ。

線路はKATOのフレキ線路で、曲線半径をできるだけ大きくとり、
勾配も緩くして脱線防止に配慮…とのオーナー談。残念ながらシーナリィは未完成らしく、
今後の充実に期待したいですね。

まずは運転準備

台枠外周の随所に運転席が設けられており、持参したコントローラをセットします。
ここではパワーパック持参がルール。「スローが効かない」などと文句は言えぬ。
「お前のパワーパックが悪い!」で一蹴されちまいます。

どのメーカーのパワーパックでも接続できるように、
各運転席には国産2大メーカー用コネクターのほか裸電線用のターミナルが並列に設けてあります。

運転指令所

エンドレス内側にあるコントロールセンター。
各運転席から伸びてきた端子と各コースに給電する端子をジャック付の電線で結ぶと運転可能になります。
つまりジャックの接続次第でどの運転席からも操縦できるというわけ。単純明快です。


 エントリー車両いろいろ

色々と撮影した中から、ピンが合っているカット(苦笑)をピックアップしてご紹介しましょう。

西日本今昔物語

偶然にも大鉄〜JR西系の新旧スターが並んだ。国鉄色の2本は特急「しおじ」と急行「鷲羽」

田園都市線

東京近郊では昨今東武電車の模型がよく売れるとか。
東急線に乗り入れて認知度がUPしたお陰かとも思うのだが、いかがであろうか?

伊豆の踊り子

PFが牽くのは14系臨時踊り子…ではなくて、KATOのオリエントExp.

20m級16Bが楽々停まれるプラットホームは化粧ベニヤ合板を切り抜いて簡便に作ったもの。
なかなかガッチリした造りで、市販のホームよりずっと安価。
グレーに塗ったり石垣材を貼ったりすれば見映えも増すので、
手作り派のレイアウトビルダーにはもっと注目されてよい素材であろう。


 なにはともあれまず1周

恒例のコース1周、エスコートはワタクシめの特別急行「富士」。
TOMIX
EF65539トップに立ちます。この日に備えてタミヤの「ウェザリングマスター」で入念にメイクアップ。

大レイアウトに組線路のチマチマしたカーブは相応しくない! 
このようにフレキ線路で大胆かつ雄大に敷設すべし…とつくづく思いますね。

20
系客車は屋根をGSIクレオス(旧グンゼ)のマホガニーで塗り直し、仕上げに前頭屋根上をウェザリング。

地上コースは8の字エンドレス。最初の一回りで勾配を駆け上がり、駅後方の築堤上に顔を出します。
勾配は緩く抑えられ、
2015Bでも楽々クリア。この地点は8の字エンドレスのサミットにあたります。

↑長い下り勾配でもう一回りして…

↓ …駅に戻ってきます。「きたぐに」がお出迎え。


レイアウト添景

バブル期の寵児

駅を発車し、カントに身を委ねながら給気運転するD51498。ゴハチの牽くオリエントExp.を先導する。
平成ひと桁のあの日、オリエント
Exp.は良い意味で泡沫(うたかた)の夢を見せてくれた。

新鶴見のEF12形

「ウェザリングマスター」でゴテゴテとメイクアップした貨車群を従えてEF12が行く。曲線区間には全てカントが設けられ、どの列車も程よく車体を傾けて疾走する。

雑踏を貫く

石灰で汚れた貨車、銀帯のブルトレ、古風なバス… 昭和50年代初頭の光景が蘇る。

春の心は…

世の中にたえてさくらのなかりせば鉄の心はのどけからまし PN在原業平橋

下関あたり

長駆東京からの行路を終えたEF65と新大阪行「しおじ」…といった風情。

揃い踏み

時代を担う(担った)個性派たちが一同に会する。

バラスが側壁に貼り付いてしまっているのはちょいと見苦しく、何とかしたい。
木工用ボンドで固めたバラスは消毒用エタノールで簡単に剥がせますのでね。

甲種車両輸送

下松の日立製作所からはるばるやってきた臨時貨物列車が、しずしずと踏切を通過する。

荷は東武5000010R

単に電車を連結しただけではなく、反射式後部標識や汚損保護用のシートまで装着するなど、芸が細かい。(I崎さん作)

怪しげな誘惑

高架下に何やらマニア心をくすぐる看板が…

門をくぐるとそこはパラダイス? 
こうしてBトレを並べると鉄博の運転シミュレータ・コーナーのようで、これはこれで博物館らしい景観。

懐かしの山陽急行

サロ・サハシ付の急行「鷲羽」12B。低運クハの女性的な顔立ちが好ましい。

蒼き女王

「青いボディこそ鉄路のクイーンたるに相応しい」などど喚いていてはオヤジ扱いされるだけ。
しかし、わかっちゃいるけどやめられねえ。これぞ人生哲学!

おわり